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第5回精考会支部岡山 報告

平成29年12月14日(金)に第5回 精考会支部岡山大会を開催いたしました。

この度は、過去にうつ病を患いながらも無事に乗り越え、現在も活動的にお仕事に取り組まれている古賀 千恵子氏にお越しいただきました。
テーマは「私のうつ病体験」

 

講師紹介


講師:古賀 千恵子 氏

1999年、私生活も仕事も充実していた中、突然うつ病を患ってしまう。
今まで普通に出来ていたことが、ある日突然に出来なくなってしまうことに戸惑いつつも、周りの人々やクリニックの担当医に支えられながら無事にうつ病を克服。
辛い闘病生活の中で、支えてくれる人が居てくれることや、”捨てる”ことの大切さを学んだという。

現在はオフィスKOGAの代表として、積極的に活動に取り組まれている。

 

グループディスカッション

今回は講演の後に『もし家族や身近な人がうつ病になったら?』というテーマでグループディスカッションを行いました。

 

話し合いの後、各グループで出た意見をまとめて発表していただいたのですが、『話しやすい環境を作る』『うつ病を知る』『自分が明るくすることで相手も一緒に巻き込んでしまう』『見守る』など、グループごとで様々な意見が飛び交いました。

 

まとめ:精考会主宰 秋田 啓次 氏

今回の岡山大会では、うつ病を患った体験を勇気をもって語っていただけるというとても貴重な講演会でした。
うつ病になっていく経過や回復のプロセス、うつ病という体験から学び取られた回復の要因や、再発予防に繋がる日常の要因など、学んだとおりの経過だと実感しながら拝聴しました。

うつ病を予防するために大切な5つの項目


①日光
②ご飯
③ま、いいか!
④ある日突然に
⑤脳は心と体の司令塔

①日光
太陽の光は、人の1日の周期であるサーカディアンリズムを調整してくれます。忙しいことを理由にせず、内勤だけの人もお昼休みくらいは太陽の光に当たる、少し早めに起きてカーテンを引いて日光浴をするなど、太陽の光を浴びることが必要です。
その結果、きちんと睡眠がとれ、脳を休めることができます。

 

②ご飯
忙しくてもご飯を食べることが大切です。ごはんには、必須アミノ酸の中のトリプトファンが多く含まれます。この必須アミノ酸は体内で合成されないため、食品から摂る必要があります。トリプトファンは、うつ病に深い関係のある脳内物質セロトニンの原料となるのです。
その結果、脳に栄養が行き届き、脳の機能が円滑になります。

 

③ま、いいか!
うつ病に親和性の高い病前性格は「まじめ」「完璧主義」「がんこ」「潔癖」等々・・・どちらかというと、きちんとした人である印象が強い性格ですね。このような性格の人は、その性分のために大雑把な人より多くのエネルギーを消費していると考えられます。その結果、脳内エネルギーが消耗した状態になるのです。脳のエネルギーは使うともったいないので、なるべく出し惜しみしましょう!「白でも黒でも別に損するわけじゃなし」と思ったら、「ま、いいか!」くらいの性格のほうが生きやすく、ストレスを溜めにくいのです。
曖昧さに対する耐性を強化することも大切ですね。

 

④ある日突然に
昨日まで普通に主婦だったのに救急車で運ばれて、トイレに行くこともできないほど心も体も動かなくなったといううつ病の方を見たことがあります。うつ病に限らず、病気が診断されるときはよくダムに例えられます。ダムをぎりぎり越さないところまで水位が上昇していても、検査結果は正常範囲ですよね。それがほんの1ミリ越えてしまうだけでも、水がダムから流れ落ちます。その結果、検査データは異常となり、病気と診断されます。
日常的によく「ストレス」という言葉を使いますが、ストレスは自覚できないものだと定義されていることを知っておきましょう。

 

⑤脳は心と体の司令塔
心と体に指令を出すところは脳です。脳からの指令で、心臓や各種の臓器が働き、体を動かし、心や気持ち・気分を作っています。うつ病のような気分を含めた障害も、脳機能の障害だということです。脳のエネルギーが不足すると、体はもちろん心や気分の調整もできなくなってしまいます。

 

①によって脳の機能を調整し、②のように脳に栄養を届けて機能を円滑にし、③のように脳のエネルギーは出し惜しみして、④のように日ごろから心と体の疲労が続かないように心がけ、⑤のように司令塔が正常な指令をきちんと出せるようにしておきましょう。

 

それでも身近な人がもしうつ病になったら

うつ病の人に対応するための3原則があります。


①病気を知る
②叱咤激励しない
③無理強いしない

良かれと思ったことでも、感情・情動的に対象に気を遣わせる=脳内エネルギーの消耗を促進させることに繋がってしまうので、やめておきましょうという事ですね。
例え午前中いっぱいダラダラしていても、脳のエネルギーを蓄えていること・脳がまだ覚醒していないのだと理解しましょう。朝の散歩や気分転換など、良かれと思ったことでも控える事が大切です。

 

うつ病という病気の持つ特徴をしっかり理解し、愛情をもって、時には淡々と、接してあげましょう。

 

 

感想

浅尾 真由美様

Q:一番印象に残った内容は何ですか?

A:「決意⇒捨てる」その後に湧いてきたものが”希望”だという・・・失うのでなく自分の意思と覚悟で捨てるという能動的な動きであることが重要なのかもしれません。

Q:うつ病に対しての新しい学び・気づきはありましたか?それは何ですか?

A:イメージとして過度の負のストレスがうつ病を引き起こすと思っていましたが、充実しすぎもきっかけになるのですね。ビックリでした。

 

榧 みどり様

Q:一番印象に残った内容は何ですか?

A:仕事も楽しい。日常生活も困った事がない。夫婦も仲良く、悩みのない人でもウツになるんだと聴いてビックリしました。

Q:うつ病に対しての新しい学び・気づきはありましたか?それは何ですか?

A:いつ自分がなるかもしれないと不安に思うのではないですが、いつなっても不思議ではないんだと感じました。

 

柳田 啓様

Q:一番印象に残った内容は何ですか?

A:ある日突然発症するといううつ病の恐さ、対応の難しさ。

Q:うつ病に対しての新しい学び・気づきはありましたか?それは何ですか?

A:具体的にどう対応すればいいか分かった。一方で、無意識に悪化させる行動のこわさ。