平成27年度目標

はじめに

精神障害者の在宅促進を考える会は、略称を精考会と呼び、精神障害者が病院から出て地域で生活を維持していくための支援と仕組みを考える目的で発足した。精神障害者の地域移行・定着を遂行するためには、医療従事者だけの活動では限界があり、当事者はもちろん、地域、医療周辺企業、行政、教育関係者等がチームとして実施していくことが必要であり、社会とはそもそも様々な人の集団という考えから、精考会を“民衆による活動”という位置づけとした。国の方針である精神障害者の地域移行・地域定着は当事者にとって、最も有意義なリハビリテーションになり、ノーマライゼーションとQOLのための有効性と効率性があり、患者中心志向となる。しかし、安全性を考慮しそのための包括的な仕組みを考えていかなければならない。そのため精考会は、職種、身分を問わず全ての人々が参加できる民衆活動を遂行する任意団体として東京と大阪で毎月精神障害者の理解を深めるために教育・啓蒙活動を実施している。

事業化計画

生活支援事業

退院支援や就労支援はあるが、生活に視点を置いた支援が不足している。その為、“地域社会に定着して生活できる”ことを支援する“定着支援”の事業化を進めていく。支援内容は、“日常生活を維持するスキル”を教育・支援する。支援の範疇には、生活の一部である就労の定着も含み、企業の福利厚生の一環になるような事業構想も検討する。陰性症状に対応できる業務委託を視野に入れた支援、環境整備、清掃、セルフケア不足および症状変化に対応できる見回りについては、警備・清掃及び各種配達に関わる人の教育等々可能な限り協力体制を考える。
精神障害者雇用の義務化に対応できる人材育成にも着手し、支援者養成は、医療専門職リタイヤ-群、有能な当事者、心ある地域の方々の人生経験や社会経験を生かした教育的支援ができるよう、養成課程を考える。将来、医療に依存するのみでなく、医療と地域生活定着支援が併用できるシステムがあれば、地域社会において症状が安定すれば、生活支援で担える支援が存在することの証明になる。その為、支<h援内容が選別できるシステムに成長することを期待する。つまり、スクリーニング機能が地域社会で担えるという側面も期待することができ、医療費抑制効果にも繋がる。
この取り組みは、精神障害者だけに留まらず、高齢者対策、コミュニティケア、メンタルヘルス等、多岐にわたる相乗効果を期待できるものと確信する。包括された地域生活支援の仕組みを創造していく。これらの事業化計画を視野に入れ、診療所の買収も考えなければならない。地域を土俵とした理想的な治療継続と生活維持の仕組みを考え、さらに理想的な就労環境を整備し、これからの地域精神医療のモデルとなるような生活-就労-診療環境を組織で考えていく。

組織化計画

上記の取り組みに当たり、本年より組織化を進めていく。

  • 事務局~運営:横田泰洋(東京)、田中龍也(大阪)、松本和久(岡山)
  • 営業局~企業に対して福利厚生の一環として営業活動(今後の課題として一時保留)
  • 人材育成局~支援者の育成(当事者、専門職リタイヤ-群、地域の希望者)(一時保留)
  • 財務局~金銭管理(教育・育成事業、生活支援事業)(現時点では不要)
  • 広報局~記事の連載(ホームページ、医療雑誌掲載記事、論文発表、出版)

今後のスケジュール及び検討事項

  1. 勉強会(講演会、参加者参加型協議会)と運営会議を開催(当面の既予定は実行)
  2. 会員啓蒙、広く精考会の活動を知ってもらうために紹介を募る(1名の紹介)
  3. 当事者の参加を促進、事務局員に推薦
  4. HPの維持・更新(事務局員と顧問の画像つき一言200字掲載で進める)
  5. 研究活動及び研究協力(現在遂行中:民間救急乗務員教育カリキュラム、メンタルヘルス)
  6. 岡山大会の大成功、本年6月
  7. 出版(本年度に1冊出版予定で進める。章立てと執筆依頼は追って連絡する。)