令和の方針

令和の始めに、精考会メンバーとのやり取りの中でまとめたものをご紹介します。

元気に行きまーす!
陽気に生きまーす!
平気に活きまーす!

これらの言葉をご紹介したのは、僕なりに感じている意味があるからです。
これらの言葉は、努力と不安を勇気と希望に変換できるのではないかと思ったのです。他者から言われるのではなく、自分自身に暗示をかけるようにこの言葉を思い浮かべると、なぜか心が軽くなるような気がします。

一般社会規範では、「ことわること」や「しないこと」、「やらないこと」、「いかないこと」は、ずさんで怠惰でモチベーションの低さを意味するような受け止め方があると思うのですが、もしかするとことわれずに合わす生き方や我慢する方が「ことわる」よりその時は楽なのかもしれません。
ことわれるということも、その人の持っている強みであると思えます。

精神病者と精神障碍者という表現の違いによる意味は、病気の場合は治療の対象となり、障害の場合は社会保障・介護福祉の対象となるという違いのことです。
セルフ・スティグマによって自立を自分自身で阻んでいてしまっている状態を精神障碍と表現するのかもしれません。

病気によって起こる反応のためにできなくなったことや発生した問題に対し、寄り添い、生活全般にわたる支援や社会性を取り戻すための援助を行い、確実に治療を続けることによってセルフ・スティグマを乗り越えた先に精神障碍者の自律と自立があり、地域で暮らすことを継続するチカラとなるのではないかと感じています。

これまで精考会は、精神障碍者に対する地域の偏見や危険視思想というのは『精神を患う』ということを知らないが故に起こっていることなのではと感じ、それらを払しょくすることを目的として主に教育として開催して参りました。

令和は、病院見学・研修会を積極的に取り入れ、病院の努力なども含め、肌で感じて支援を考えていかなければならないと思っています。