平成28年度目標

はじめに

精神障害者の在宅促進を考える会は、略称を精考会と呼び、2012年4月に精神障害者が病院から出て地域で生活を維持していくための支援と仕組みを考える目的で発足しました。尊い志の同志が集まり社会活動をしている任意団体です。精神障害者の地域移行・定着を遂行するためには、医療従事者だけの活動では限界があり、当事者はもちろん、地域、医療周辺企業、行政、教育関係者等がチームとして実施していくことが必要であり、社会とはそもそも様々な人の集団という考えから、精考会を“民衆による活動”という位置づけとしました。国の方針である精神障害者の地域移行・地域定着は当事者にとって、最も有意義なリハビリテーションになり、ノーマライゼーションとQOLのための有効性と効率性があり、患者中心志向となる。しかし、安全性を考慮した包括的な仕組みを考えていかなければならない。加えて、災害時の障碍者救済の仕組みも考えなければなりません。そのため精考会は、職種、身分を問わず全ての人々が参加できる民衆活動を遂行する任意団体として兵庫、東京、大阪、岡山、富山の各地で随時開催し、精神障害者の理解を深めるために教育・啓蒙活動を実施しています。

運営方針

  1. 基本方針
  2. 精神障害者の地域移行を促進するために、危険視思想等の精神障害者に対する偏見を払拭し、地域社会において精神障害があっても地域生活を自立して過ごすことができるように、精神障害に対する理解を啓発し、地域社会は自立を促進する有効なリハビリテーションであることを念頭に支援の方法を考え提案する。精考会は営利を求めず、地域社会を対象として、社会貢献の活動を行う市民団体であることを基本とする。

  3. 対象者(参加者)
  4. 広く民衆が活動する任意団体であるため制約を設けず、医療関係者、医療周辺業者、地域の方々、当事者、行政等々、精考会の運営方針に賛同して頂ける全ての方を対象とする。
    参加者へのお願いとして、本年も1名の参加者を紹介してもらうこととする。

  5. メリット・デメリット
  6. デメリットは、“時間と交通費を費やす”ことが挙げられる。しかし、参加することで得られる知識や人脈、今後、国政に対する精神障害者の地域移行を提唱していく活動を念頭に置いた組織運営、社会貢献意識の醸成等、精考会に時間を費やすことが有意義なものと認識できるのであれば、それはメリットとなる。

事業化計画

生活支援事業

退院支援や就労支援はあるが、生活に視点を置いた支援が不足している。その為、“地域社会に定着して生活できる”ことを支援する“定着支援”の事業化を進めていく。支援内容は、“日常生活を維持するスキル”を教育・支援する。支援の範疇には、生活の一部である就労の定着も含み、企業の福利厚生の一環になるような事業構想も検討する。陰性症状に対応できる業務委託を視野に入れた支援、環境整備、清掃、セルフケア不足および症状変化に対応できる見回りについては、警備・清掃及び各種配達に関わる人の教育等々可能な限り協力体制を考える。
精神障害者雇用の義務化に対応できる人材育成にも着手し、支援者養成は、医療専門職リタイヤ-群、有能な当事者、心ある地域の方々の人生経験や社会経験を生かした教育的支援ができるよう、養成課程を考える。将来、医療に依存するのみでなく、医療と地域生活定着支援が併用できるシステムがあれば、地域社会において症状が安定すれば、生活支援で担える支援が存在することの証明になる。その為、支援内容が選別できるシステムに成長することを期待する。つまり、スクリーニング機能が地域社会で担えるという側面も期待することができ、医療費抑制効果にも繋がる。
この取り組みは、精神障害者だけに留まらず、高齢者対策、コミュニティケア、メンタルヘルス等、多岐にわたる相乗効果を期待できるものと確信する。包括された地域生活支援の仕組みを創造していく。これらの事業化計画を視野に入れ、診療所の買収も考えなければならない。地域を土俵とした理想的な治療継続と生活維持の仕組みを考え、さらに理想的な就労環境を整備し、これからの地域精神医療のモデルとなるような生活-就労-診療環境を組織で考えていく。

組織化計画

上記の取り組みに当たり、本年より組織化を進めていく。

  • 支部制とし、各支部に支部長を1名配置する:兵庫、東京、大阪、岡山、富山
  • 各支部に事務局長を1名、事務局員数名を配置する:広報係、記録係、交流係、渉外係

今後のスケジュール及び検討事項

  1. 勉強会(講演会、参加者参加型協議会)と運営会議を開催(当面の既予定は実行)する。
  2. 施設見学会を実施する。
  3. 会員啓蒙、広く精考会の活動を知ってもらうために紹介を募る。当面各会員は1名紹介する。
  4. 当事者の参加を促進する。
  5. 研究活動及び研究協力をする。
  6. 当会HPの維持・更新をする。
  7. 出版(当会として、これまでの体験やトピックスの共同著書出版)を予定している。